魔法使いは死んだ

おばけにっき。

あの子はきっと。

 

 

気付けば5月も半ばになっていた。

お花見は3月にしたけれど、友人と酒の一つも飲まずに4月は過ぎていった。

こんなに友達に会わない一ヶ月を過ごしたのはいつぶりだろうか。スケジュールを開いても記入されているのは仕事の出勤時刻と歯医者や病院の時間だけだった。きっと暫くはそうなるだろう。

5月は名古屋に行きたかったし、東京にも行きたかった。色んな場所にいる友達に会いたかった。またね、が、またにならない日々を送っている。

 

「あの子に似てる」と言われる度に、あの子はきっと私みたいな女のことは嫌いだろうからやめてほしいな、と思う。反対に、似てると言われるのが私側で良かったとも思う。きっとあの子は誰かと一緒にされるのが嫌いだろうから、余計に嫌われてしまうところだった。女に嫌われる女にろくな奴はいない。私も例外ではないのかもしれない。

仲良くしたいのに出来ない。受け入れてもらえない。

誰かに受け入れて欲しいのに何処か心で拒絶する。幼い衝動がいつまで経ってもやめられない。歳を重ねる度に惨めになる。

バンドもアイドルも芸人も大半が消費されては消えて行く。消費された側の慣れ果てがテレビに映る。アイツもあの子もあの人もいつかはこうなってしまうのだろうか。

 

素敵な人になりたい。

誰にでも好かれるあの人になりたい、よ。

 

もちはむすたー。

 

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